国際通貨制度の変容について

国際通貨について勉強しました。第二次世界大戦期に金が集中して強大となったアメリカの経済力を背景としたブレトンウッズ体制は、金との交換を保証したドルを基軸通貨とする固定相場制でありました。しかし、アメリカは国際間の経済取り引きの決済手段としてのドルを供給するために国際収支の赤字が続いて金が流出し、ドル不安が深刻化しました。1971年には、アメリカのニクソン大統領が金とドルとの交換を停止し、世界各国に影響を与えました(ニクソン・ショック)。このため、金とドルの交換を保証したブレトンウッズ体制が崩壊しました。また、スミソニアン合意が成立し一度は再建したものの、1973年には主要国が全面的に変動相場制に移行しました。ブレトンウッズ体制崩壊後、ドルを基軸通貨とする制度的保証がなくなり、ドルの価値が低下してきました。しかし、今日でもドルが基軸通貨として利用され続けています。一方、ヨーロッパではEU加盟国の間で経済通貨統合を目的として、1979年に欧州通貨制度(EMS)が設立され、1999年には単一の共通通貨ユーロが導入され、欧州通貨同盟がスタートしました。これらの国は欧州中央銀行(ECB)によって統一的な金融政策が実施されています。知らなかったことを勉強できて良かったです。
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